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オフィス

​コンサルティング実績

【中小企業診断士を目指したきっかけ】​ ​

 私は大学を卒業後、繊維系の中堅商社に入社しました。「世界を駆け巡って商売を」という想いを秘めておりましたが、配属されたのはアパレルの営業部門でした。世界ではなく、日本国中のブティックや百貨店等を駆け巡る仕事をすることになりました。入社早々のこと、取引先のA洋品店を訪問しましたら、お店には商品も什器も何もかも残っておらず、街金関係と思われる人々が店の前に群がっていました。社長とも一切連絡がつかず、結局為す術もなく、社長は行方不明のままでした。入社3年目のこと、東京都内のブティックと縫製工場を営むB社、売上債権の回収が遅れがちでした。社長との話し合いの結果、再建のために全面協力することになりました。社長は昼夜懸命に働き、奥様もパートに出て、「何とか再建を」とがんばっていらっしゃいました。しかし、その数カ月後、突然社長と連絡が取れなくなり、その後も行方不明のままでした。入社5年目のこと、担当していたC百貨店が民事再生法を申請、売上債権が回収できない事態に陥りました。民事再生法申請の噂は出ていましたので、保全策はとっていましたが、それでも億単位の売上債権を回収することができませんでした。そして民事再生企業の実態、経営者と従業員の現実に接しました。夜逃げした社長、残された従業員、民事再生に至った経営責任のあり方。ビジネスの世界の厳しさを肌で感じてきました。ただこのとき思ったのは、「最悪の事態」に陥る前に何とかできなかったのか?」ということです。

 この疑問を解決するために「経営の勉強が必要だ」と考えました。そこでサラリーマンをしながら猛勉強を重ね、経営コンサルタント国家資格である中小企業診断士資格を取得しました。そして「中小企業を助けたい」という想いを抑えきれず、資格取得から2年後、経営コンサルタントとして独立しました。

 「最悪の事態」は、経営者とその家族だけではなく、従業員とその家族、さらに取引先をも不幸にします。1社でも多くの企業をサポートして「最悪の事態」を回避し、存続・発展させることが私の役割です。

【コンサルティング実績概要】

 創業者の創業計画策定サポート、小売業・卸売業・製造・飲食業・サービス業・NPO法人・NGO団体等の事業戦略構築・経営改善・資金繰り・事業再生・事業承継・経営計画策定サポート、公的支援機関の窓口相談業務、大阪府事業承継コーディネーター業務、小規模事業者持続化補助金の審査業務、CSR経営調査業務、セミナー・県修講師等。

【直近コンサルティング実績】

■経営戦略構築「進学塾及び子ども食堂」

進学塾の存在意義の再設定と新規事業である子ども食堂の位置づけ、CSR課題抽出をサポート。

■地域活性化「農産物卸売及び加工業」

自社敷地内に新設したカフェ&コミュニティペースを地域振興拠点として活用するにあたってのサポート。

■ビジネスモデル構築「建材卸売業」

里山再生から建材加工販売、建物設計までのビジネスモデル構築をサポート。

■マーケティング「漢方薬局店」

店舗改装および効果的なプロモーションを実施して収益力の向上を図るための事業計画策定をサポート。

■経営革新「クラフトビール製造販売業」

自社で担うクラフトビールの製造工程の範囲を広げ、クラフトビールの付加価値を向上させる取り組みについて、「経営革新計画」と「ものづくり補助金計画」策定をサポート。

■創業「堆肥回収と耕作放棄地の開拓事業者」

家庭や飲食店から出る生ごみを回収して堆肥に変え、無農薬農地の肥料として活用する循環型ビジネスを目指す創業をサポート。

■事業承継・経営管理「造園土木業」

前社長から承継間もない新社長の経営管理能力向上をサポート。

■社会貢献事業「発展途上国女性の自立サポートをするNGO団体」

ネパール大地震で被災した母子家庭の母親の自立サポートと子供たちの教育環境整備をサポートしている団体であるが、継続性に課題があり、経営体制の整備や資金調達等をサポート。

■資金繰り「靴卸売業」 

コロナウイルスの影響による資金繰り難の解決と新規事業実施に必要な資金調達のための、金融機関からの融資に係る事業計画策定をサポート。

■新規事業開発「アパレル小売業」

高齢者向けオリジナルアパレルブランド立ち上げをサポート。

■事業再生「鋳物鉄工製造業、害獣害虫駆除業、靴下製造業、メンズアパレル小売業、ユニフォーム卸売業、印刷業、仏壇製造業等」

事業デューデリジェンスと経営改善計画の作成、経営改善計画の実行モニタリングをサポート。

■事業承継「繊維工業製品製造業、メンズアパレル小売業等」

事業デューデリジェンスと事業承継計画の作成、事業承継計画の実行モニタリングをサポート。

■経営改善「繊維工業製品製造業、洋菓子製造業、印刷業等」

補助金申請や営業戦略、顧客管理、展示会出展、業務改善、生産現場改善、組織改革等をサポート。

【難関案件の対応】

■事業再構築補助金申請サポート「障害者福祉施設」

 事業再構築補助金を2回不採択になった事業者から、再申請の支援を依頼されたケースがありました。過去2回の申請時は別の専門家が支援していたようなのですが、どこが良くなかったのか、新たな専門家の目線で見て欲しいということで依頼を受けました。まず不採択理由について事業再構築補助金事務局の見解を確認し、次に事業計画書を中心に申請書を確認したところ、「事業を再構築する必要性」についての言及が弱いことが判明しました。つまり、既存事業から、申請対象となる新規事業がいかに誕生したかという「きっかけ」についての言及が弱いということです。したがって、「事業を再構築する必要性」について、相談者の会社の歴史や既存事業の状況、従業員、外部環境等について様々な質問を実施し、新規事業を開発した経緯を明確にし、それを事業計画書に盛り込んだ結果、採択に至りました。

■厳しい条件下での融資サポート「アパレル卸売業」

 仕入資金を借入金で賄いたいと相談を受けました。業種的に将来展望が厳しく、相談者自身が高齢でもあり、また現状の借入金の額も決して少なくはない状況の上、取引先についても1社依存が高い状況でしたので、条件的に少し厳しいと思いながら相談に臨みました。資金が必要な理由と具体的な必要資金額を事業計画書に盛り込み、融資担当者にしっかり伝える必要があると助言し、仕入資金が必要な取引について売上及び利益の見込数字と、仕入に必要な資金の具体的金額と支払時期、売上代金回収の具体的時期等、損益と運転資金についてヒアリングを実施し、取引先の調査報告書も入手し、当事業についての実現可能性が高いことを事業計画書に盛り込みました。その結果、融資を受けることができ、取引も滞りなく終了し、借入金の返済も順調に進んでいます。

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