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デスク上のノートパソコン

​財務
診断

経営支援を始める際、まず最初に損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)による企業実態の把握・分析を行います。企業の実態を定量的に把握することにより、実態に見合った助言と支援が可能となります。

1.PLとBSによる収益力診断

【収益力診断の基本式】

(1)利益/総資本 = (2)利益/売上高  (3)売上高/総資本  

(1)総資本利益率

投下総資本でどの程度の利益を獲得できているかを診る指標で、直近指標を過去数年の指標と比較します。過去と比較して総資本利益率が低下している場合、その原因を(2)売上高利益率と(3)総資本回転率に求めます。

(2)売上高利益率による費用構造診断

総資本利益率の低下原因が、売上高利益率の低下にある場合、売上高経常利益率→売上高営業外費用率→売上高営業利益率→売上高販管費率→売上高売上総利益率→売上高売上原価率の順に原因を追究します。

(3)総資本回転率による資本効率診断

総資本利益率の低下原因が、総資本回転率の低下にある場合、分子の売上高減少を確認する同時に、分母の総資本を大きくしている原因(売上債権・棚卸資産・有形固定資産等)を追究します。

2.BSによる財産診断

まず資産超過か債務超過かを確認して純資産の状況を診ます。次に借入金額を確認して過大か否かを診ます。さらに流動資産と流動負債のバランスを診るとともに、固定資産は純資産で賄われているか、純資産で賄われていなければ「純資産+固定負債」でどの程度賄われているかを診ます。そしてそれら診断結果の原因を探していきます。また過去と比較した、各勘定科目の金額変化を確認し、その変化の原因を追究します。

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